リハビリ職になるにあたって逃れることができない実習
・恐いバイザーじゃないかな… など
当時、臨床実習を迎える前の私はそんなことばかり考えていました。そして、お手本通りに実習はうまくいかず、ギリギリで乗り切りました。
そんな私も国家試験に受かってしまえば作業療法士であり、病院で働くことができています。今年で6年目となりますが、臨床実習のバイザーを任せて頂いたこともあります。
今回は私が日々業務を行う中で思ったことを書きます。
臨床実習について思うこと
私がバイザーを経験して、常日頃思うことがあります。
それはリハビリ の見学時間が長いことです。
学生は午前と午後の見学あるいは評価・治療を行い、それが終ればバイザーからの指導があります。その後、自宅に戻り、睡眠時間を削りながらレポートの作成を行います。
正直、我々は患者様の治療を行う際は、学生さんは見学だけになり、放置状態になってしまうことはあります。
つまり、私が言いたいことは、見学とレポート作成の時間を病院に来ている間に終わらせてしまい、自宅では今日学んだことの復習や次の日の準備に時間を当てて欲しいと思います。
中には、要領よくこなせる学生さんももいます(私も)多くの学生さんは、慣れないレポート作成に頭がいっぱいです。
そんな中で、適切な判断ができる学生が何人いるでしょうか。
レポートに追われてしまえば実習も楽しくないし、リハビリ職になりたいと思えないかもしれません。
実習は相当なストレス
理学療法士の臨床実習については、国会でも議論されているようです。実際に、関西の学生が臨床実習中に自殺した事例も存在しているようです…
裁判にもなり、実習施設である病院と養成校に対して賠償命令となったようです。この事例は起こるべくして起こった、学生の頃からそれは感じていました。
実習中の学生はとてつもないストレスに晒されています。バイザーも学生を任されている訳ですから、適切環境と適当な指導が必要であると考えます。
実習のガイドライン
現在の理学療法のガイドラインからですが、臨床実習の到達目標のは「ある程度の助言・指導のもとに、基本的理学療法を遂行できる」みたいです。
それ以前は「基本的理学療法を独立して行える」だったそうです。
当初は、療法士の数が少なく、一人でリハビリ部を立ち上げる必要もあった為、「基本的理学療法を独立して行える」までのレベルが目標とされていたようです。
その為、学生のレベルを遥かに超えた教育が実習中になされていたのだと思います。それが代々と根付き、実習は厳しいと言う印象になったのでしょう。
しかし、今現在は養育学校も増え、毎年2万人の新人が誕生しています。新卒者で一人職場に就職する可能性はほぼ皆無でしょう。
なぜ、到達目標が変わったのか??それは、ここ数年で理学療法士の就業環境が大きく変わったからです。
そのような状況を踏まえて、「ある程度の助言・指導のもとに、基本的理学療法を遂行できる」を最低限の到達目標に設定したわけです。
サイトにはこう書いているけど….
よくリハビリブログには「実習生としてはこうあるべきだ」というものが書かれています。
例えば
挨拶は笑顔で
提出物は期限内に…etc
自分なりには精一杯頑張ってると思います!だけどバイザーとうまくいかない….
結局なにが問題なのか?
私の学校では、クラスで一番成績の良い子が最終の実習で落ちてしまい、結局、学校を辞めてしまいました。
では、一体どうすれば実習に合格できるのか・何が問題なのか。正直、正解はありません。
なぜならバイザーの人間性次第だからです。
学生に求めるレベルはそのバイザーや病院によって千差万別なのです。
今からできる対策
具体的には説明できないですが、結論としてバイザーが「この子と働きたい」と思えるがどうかもあると思います。
周りに「悪いことをしても怒れない子」とか、「先輩から可愛がられる子」いませんか?
その天性の才能、生まれ育った環境が良いのか「勉強はできないけど笑顔がいい」と許されることあるように感じませんか?全てそうとは言えないですが、これも一つあると思います。
人の印象は出会って3秒程度で決まってしまうそうです。
今からできる対策として学生生活を見直し、人に好かれる練習をしてみてはどうでしょうか?
・先生に積極的に話しかけてみる
など、学生のうちから積極的なコミュニケーションや笑顔を練習することはできると思います。
まとめ
現在、臨床実習はリニカルクラークシップ型のスタイルに移りつつあるようです。それについてはまた記事にしようと思います。
学生さんには臨床実習を楽しく過ごして頂きたいです。そして、本当に「リハビリ職になりたい!」そう感じれば最高の実習だと思います。
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