高校卒業後や社会人からリハビリ系の学校へ進学する方は多くいます。
本記事では、入学前に知っていた方が良いことを解説しています。
私のこと
記事を書いている私は作業療法士になって12年が経ちました。
入学前に私も参考書を見たりして作業療法士とはどんな仕事が確認しましたが
実際とは大きくイメージが異なりました。
また当時は大学を卒業して22歳であり、専門学校に入学する学費も自分で払う為、後先が無いような感覚でした。
学費を無駄にするな!入学後の厳しい現実
リハビリにはどんなイメージがありますか?
「平行棒で歩行訓練をする」
「机で積み木を使った練習をする」
「病院に就職できて給料が安定する」
そんなイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、まず念頭に置いておいてほしいのは、「生半可な気持ちで入学すると厳しい現実に直面する可能性が高い」ということです。
ドラマで描かれる医療現場は華やかに見えますが、実際の医療・リハビリは膨大な専門知識と厳格な判断のもとに行われています。
なんとなくで始められる仕事ではありません。
リハビリ学校の入学は簡単
リハビリ学校は、以前と比べて入学しやすくなっています。
これは、学校の乱立や少子化の影響で生徒数が減少しているためです。
その結果、「入学は簡単だが、卒業して国家試験に合格するのは難しい」という状況が生まれています。
座学(基礎学習)
リハビリの基礎は解剖学・生理学・運動学などの座学です。
入学直後はこれらが理解できず、授業についていくのがやっと、ということがよくあります。入学前に「解剖学・生理学・運動学」の基礎用語や入門動画に目を通しておくと、授業が格段に楽になります。
期待していた“楽しそうなリハビリ”のイメージが崩れることもありますが、それは現場を正しく理解するための大切なステップです。
実習(現場で求められること)
実習では、各病院に赴き一人で患者評価・治療・レポート作成を行います。
長期にわたる実習(学校やコースによりますが、数週間〜半年程度)を通して、気力・体力・知識・社会性が求められます。
実習は学んだ理論を実践に落とし込む厳しい期間です。
さらに厳しい現実
さらに学校での厳しい現実はこちらにまとめています。
入学前にしておくと良いこと(チェックリスト)
解剖学・生理学・運動学の入門書や解説動画で基礎をつかむ
学校説明会でカリキュラム(座学・実習の期間)、国家試験合格対策、就職支援の内容を確認する
学費や生活費含めた資金計画を立てる(途中で辞めると負担が大きくなる)
自分のモチベーションと目的(なぜリハビリの道に進むのか)を明確にする。
まとめ
私自身が入学して感じたのは、「本当にリハビリの仕事がしたい」という強い意志がなければ国家試験合格は厳しいということです。
社会人経験者は生活をかけて入学する人も多く、その分必死に取り組む傾向があります。
一方で、高校を出たばかりで「なんとなく親に言われて…」といった軽い気持ちで入学すると、初年度で辞めてしまい、学費などで大きな金銭的損失(場合によっては約200万円程度の出費になることも)を被る可能性があります。
親御さんが子どもを進学させる場合は、本人にそれだけの覚悟があるかどうかをよく話し合ってください。
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