作業療法士の実習で「どうしよう」を解決

リハビリ実習
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・評価がしっかりできないし、どうしよう

・レポートに自信がない

・臨床実習に必要な準備ってなに?
この記事は実習を控えている学生さんのお悩みに答えます。
私は、回復期病院に勤めているので、病院実習で必要な対策を主に解決しようと思います。

作業療法士の実習で「どうしよう」を解決

臨床実習に必要な準備ってなに?

・実習先の分野・領域を知る
まずは、その病院の領域を知ることが大切です。
病院で言えば主に、「急性期」・「回復期」・「維持期」との領域に分けることができますが、それぞれの時期において、どのような役割があるのかについて勉強しておきましょう。
・作業療法士の役割を知る
多くの学生さんは病院での作業療法士(リハビリ)の役割を知らない状態です。
患者様とトレーニングをしている作業療法士しか印象にないからです。つまり、心身機能だけに注目しがちです。
実際では作業絵療法士は、患者様の生活や今後の人生も同時に考えているのです。
ここで、もう一度学校で習ったICFを思い出して下さい。
もちろん、病院では心身機能とADLの向上を目標とします。
しかし、そればかりに注目していると、バイザーから必殺ワードを放たれてしまいます。

[speech_bubble type=”fb-flat”subtype=”L1″ icon=”tt.jpg” name=”バイザー”]君のレポートからは患者様がみえてこない。[/speech_bubble][speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”tomoya.jpg” name=”学生ヨーガリー”] …。[/speech_bubble]

 

患者様の特徴を知るには、その方の「環境因子」と「個人因子」の情報を作業療法士は特に意識しましょう。
病院においてもICFは非常に重要です。しっかりと勉強しておきましょう。

レポートに自信がない

文章力がない
当然です。今までレポートを書いた事ないのですから。
専門用語はもちろんですが、文章の表現は勉強が必要です。
普段から論文や先輩のレジュメなどに目を通して、どのように文章を表現するのか学んでおきましょう。
何を書いていいか分からない

 

以前に紹介した、基本的な患者様の状態を把握する記事を書いています。そちらを参考にしてみて下さい。

 

また、前述で書いたICFを意識することにより、レポートの幅や注目、評価するポイントが増えると思います。
身体機能だけをレポートにおこすのではなく、活動や個人・環境因子なども加えてみましょう。

評価がしっかりできない

関節可動域・筋力が測れるか心配
これも当然です。患者様を評価した経験が少ないですからね。
患者様は教科書のように評価できないことは多々あります。
しかし、実習に臨む準備として、ROM・MMTなど基本的な評価は学生同士で練習しておく必要があると思います。
ここで注意しなければいけないのが、患者様へのオリエンテーションです。
今から何をするのか」・「評価結果を伝える」など忘れてはいけません。
つい、焦りから測定だけして「ありがとうございました」と終わる学生さんもいますが、ここは冷静に患者様への評価の説明を行いましょう。
基本的な測定だけではない
脳血管疾患あるいは運動器疾患などに対する評価も重要ですが、作業療法士としては、ADLの評価も勉強する必要があります。そこでFIMをしっかりと予習しておきましょう。
特に作業療法士はセルフケアと認知項目が重要です。
FIMFunctional Independence Measure
日本語では「機能的自立度評価法」です。FIMは、患者様・利用者様が生活の中でどの程度お手伝いが必要か、介護の量がどの程度必要かを数字で表したものです。生活する上で必要な能力を18項目に設定し、それぞれ17点の7段階で評価します。 点数が低いほど、お手伝いや介護の量が多いという事になります。13項目からなる『運動項目』と5項目からなる『認知項目』

やっぱり社会人としてのマナーが大切

ここでつまづく学生さんも目にすることは多々あります。
患者様への「評価・治療」ができる学生は、社会人としてのマナーができている学生です。

まとめ

 

実習に必要なことは、まず「社会人としてのマナー」です。
そしてICFFIMなど覚えることはたくさんありますが、予習をしっかりとしておきましょう。
あるいは直ぐに復習できる環境を整えておきましょう。

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