作業療法士学科の学生の頃、評価実習を控えてビクビクしていたことを今でも覚えています。
当時、私は「しっかりと評価ができるかな」、「基礎知識が全くないしどうしよう」など不安でいっぱいでした。
現在は作業療法士となってバイザーを務めたことがあります。また、嬉しいことに私をきっかけに私の務めている病院に来てくれた学生もいます。
そこで、バイザーとなった私が、評価実習を控えている学生に求めていることをお伝えできればと思います。
バイザーは実習評価評をみて点数をつけている
私が学生の頃は実習の評価は点数制度で点数が足りなければ落ちてしまいます。現在もこの制度で行われている学校は残ってると思います。
ある学校の実習評価表をご参照ください。
実習前に何を対策しておけば良いのかわかならない場合いは、この実習評価表を意識して実習に望んでください。
基本的な評価ができない学生がしばしば
養育校により学生のレベルは様々ですが、今更、学校を恨んでも仕方ありません。以下の最低限の評価はできるようになっておきましょう。
まずは、挨拶をしっかりしていきましょう
院は学校ではありません。学生も社会人として扱われます。バイザーや多スタッフ、患者様にはきちんと挨拶や自己紹介をしましょう。
タイミングによっては患者様に自己紹介できないときがありますが、しっかりと療法士に「患者様に自己紹介させて下さい」と言いましょう。
まずは、リスク管理
「日本リハビリテーション学会診療ガイドライン」あるいは「アンダーソン・土肥の基準」をしっかりと頭に入れておきましょう。
疾患別等のリスク管理が出来たらより良いですが、学生にリスクが高い患者様を評価させることはありませんので徐々に覚えていけば良いと思います。
適切な検査・測定をしましょう
評価実習で最低限出来ていて欲しい評価は以下です。
- バイタル測定
- 疼痛検査
- 関節可動域検査
- 筋力検査
- 筋緊張検査
- 感覚検査
- ブルーンストロームステージ
- 反射検査
- ミニメンタルステート検査 など
上から4つ目までは患者様に適切にできなくとも
参考可動域や検査方法は頭に入れておいて欲しいです。
目標設定と治療計画立案は難しい
目標設定には患者様の情報収集から患者様の希望、リハビリ期間、回復課程などを総合して設定する為、ベストな目標設定はとても難しいと私は考えます。
バイザーと相談しながら進めていきましょう。
治療計画においても今まで治療した経験がないと思いますので、療法士がどのような治療を行なっているのか、普段の見学から学んでいきましょう。
記録・報告
デイリーノートやレジュメ・レポートの書き方は事前に調べて置く必要があります。また、先輩などから入手しておくことも良いでしょう。
「何が言いたいのか伝わらない」
「専門用語が使えていない」
「誤字脱字が多い」
などの指摘をバイザーから受けると思いますが徐々に学んでいきましょう。
大事なのは学びの姿勢
前述でも記載していた通り、養育校によって学びは様々です。例えば関節可動域測定や筋力測定だけを学んだ学生もいます。
バイザーは学生に知識がない・できないことはわかっています。そこで、できないながらも必死に調べて学ぼうとする姿勢をバイザーは評価しています。
まとめ
評価実習は社会性、最低限の評価、学生としての学びの姿勢がもっとも重要であると考えます。
実習の準備はいくらやっても完璧に準備が整うことはありません。
しかし、諦めることなく自分なりにできる限りの準備を進めてみて下さい。
さらに私が日々の実習で感じる思いを書いた記事はこちら
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